江戸後期に描かれたらしい・・・
おそらく絵師が筆で描いた鍾馗の図柄布を手に入れました。
メンズのロングコ-トの背面全体にこの布を使用しまして、ドラマチックなコ-トが出来上がりました。
鍾馗はその昔、男子の武運長生を願う為に昇り旗などに多く描かれたようです。
この布は腕のある絵師が描いたと思われ、優れた描写です。
右手下には赤い子鬼の腕を掴み、迫力あるものとなっています。
前身頃は凄みのある背面を意識して、古い時代の墨黒の布団皮を使用しています。
襟とポケット口には、以前手に入れた畳職人の法被布を使っています。使い込み、すり切れて黒色が所々灰色に変化している部分を用いています。
撮影は深い山中に分け入り、大木の杉が林立する場所を選びました。
木漏れ日を受けての画像はコ-トの持ち味を最大限に発揮していると自負しております。
フオトグラファ-のカ-リ-様には感謝の気持ちで一杯でございます。