美しい長襦袢

春の陽気に気持ちも晴れやかになりまして・・

 

最近は古い雅味のある木綿布ばかりに気を取られていますが、時折 可愛いい、美しいお着物を手に取って、ぼんやり眺めているのも良いものです。

この画像は先に書いたブログのものより時代は後になりますが、それでも100年位前だと思います。

地紋は雲取紋様で、繊細な布地に御所車や可愛い花が施されています。

滋賀県の近江八幡で購入した際、大店のお嬢さんの物だったと聞きました。近江商人が気勢を奮っていた時代のものでしょね。

この長襦袢は仕付け糸が付いたままで、一度もお召しにならないまま私の手元にまいりましたが、この上に羽織るお着物は、さぞかし素敵なものだったのでしょう。

 

続きまして・・・・

この長襦袢は少しハリのある生地です。

上手の部類ですが染色等からすると先の長襦袢よりは見劣りが致します。

時代は図案から見て、先のものよりは古いかもしれません。

私は専門家では勿論ないので、長年様々な着物等を収集して手に取った時の感じのみの判断です。

 

とにもかくにも、昔の日本人は身体に纏う物に対しての美意識が凄い!

肌襦袢→長襦袢→着物→帯→帯揚げ→帯締め→帯留め→羽織→羽織紐→草履 それぞれに意匠を凝らして楽しんでいました。

 

現代の私達は絹の洋服など、全く着ることはないでしょうし木綿どころか化繊の洋服で日々過ごしています。

物は溢れて便利になったと言われますが、日常のなかで美意識は埋もれ、それと共に失うものも多いのでは。と感じます、

今日はパソコン三昧の一日でした。