長襦袢いろいろ

My Journey Around The World

長襦袢は着物の下に着るものです。

寒い時期には一枚重ねる事で保温が増します。素材は絹・モスリン(薄い毛織物)・木綿です。

暑い時期には軽くて薄い着物を着るので、汗取りの役目もします。素材は麻・木綿です。

昔、豊かな暮らしをしている人々は趣向を凝らした長襦袢をオ-ダ-しました。

このブラウスは柔らかな絹で紫のぼかしが美しい長襦袢から作りました。

 

半襦袢

100年以上前の半襦袢です。

袖の部分は薄絹の素材でした。

この絹地は相当古い時代のもので、おそらく明治初期以前のものだと思います。劣化していたので、時代のある藍木綿と紅花染めの木綿布に付け替えました。本体は貴重な更紗です。襟裏も美しい紅花の布です。

男の子の襦袢

10代の男の子用の長襦袢です。木綿の布に米俵をかついだり、太鼓を打ち鳴らしたり、活きいきとした様子が描かれています。

強く逞しい男子に育ってほしいと願う親の気持ちが伝わる一枚です。

女の子の襦袢

10代の女の子の長襦袢です。絹地の布に全体は赤い色の中に咲き誇る梅の花。その中に、おめでたい宝尽くしの柄の着物を着た童女が沢山描かれています。この襦袢を着る娘が華やかな一生でありますようにと、願う親心が感じられますね。