紫陽花

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久し振りのブログです。気が付くと一ヶ月以上、書いていませんでした。

今日はやっと梅雨らしく、雨がしとしと降っています。

紫陽花の花びらが雨の雫を受け止めて、風情がありますね。

 

 

手描き友禅

20代の数年間、京友禅の工房に勤めていました。

京友禅の反物が完成するまでには、約20の工程を経ます。この工房は図案から最終工程の刺繍までを行い、一点物の高級品を製作する所でした。

工房には、図案、下絵、ゴム糸目、彩色、刺繍等の職人さんがおられました。私は彩色の仕事をしていました。この時の経験は、後に着物リメイクのデザインをしていく上で、とても役に立っています。

もともとは、幼い時から絵を描く事が大好きで、今日まで制作は続けています。その一方、15年程前から着物地を使った洋服のデザインをしています。

古今東西の芸術に触れ、そして美しい着物や布からインスピレ-ションを得ながら、自分の美意識をこれからも高めてゆきたいです。

 

今日紹介する洋服は、数年前に制作した羽織物です。

紫陽花が満開の今しか、お召しになれませんが、京友禅の醍醐味を味わって頂ける事でしょう。

昭和前期頃に作られた単衣の薄いお着物から作ってみました。



紫陽花の着物からリメイク